任せる仕事は1週間の中にある

この記事についてAbout this article

ゴールGoal 任せる仕事を自分の1週間から選ぶ

こんなあなたへFor you if 任せられる仕事が自社にあるか分からない方

この記事の要約Summary

任せる仕事は事例集ではなく自分の1週間の中から選びます。時間を書き出し、量×頻度×定型度で採点します。

所要時間Time
3分
必要な準備What you need
データData 1週間の時間の記録メモ

答えは「業務の棚卸し」にあります。

※2026年9月時点


任せる仕事は、1 週間の記録から見つかる。時間を 1 週間書き出し、量×頻度×定型度で採点。7 点以上から、まず 1 つ。量、頻度、定型度

任せる仕事は事例集ではなく、あなたの 1 週間の記録 から見つかります。時間を書き出し、量×頻度×定型度で採点して、7 点以上からまず 1 つ選びます。

「うちの仕事だと、何を任せられる?」

AIに任せられる仕事と、人に残る仕事の境界線は、「定型度」と「判断の重さ」の2つの軸で引けます。 その地図を見た方から、次にこんな疑問が出てきます。

くわしくはこの記事でできること・できないことの一枚地図できる・できないの一枚地図は、この記事にあります。
地図はわかった。で、うちの仕事だと、具体的に何を任せられるの?

この記事は、その疑問へのお答えです。 先に結論をひとことで言うと、こうなります。

答えはAIの中ではなく、あなたの1週間の記録の中にあります。 任せる仕事は「探す」ものではなく、「棚卸し」から見つかるものです。

事例集を眺めて「うちに当てはまるものはないか」と探すより、自分の時間の使い方を1週間記録するほうが、確実に見つかります。 その手順を紹介します。

見どころ:任せる仕事を見つける3ステップが、1枚のワークシートになっています。

  1. 上段の記録メモ。1週間、何に何分使ったかを書き出す。★は「面倒だった」と感じた印。
  2. 中段の採点表。量・頻度・定型度を各1〜3点、合計9点満点でつける。
  3. 下段の一覧。7点以上が候補。いちばん大変な提案書づくりは5点で、候補から外れる。

任せる仕事を見つける3ステップが、1枚のワークシートになっています

(数字はすべて記入例です。合計7点以上から、まず1つだけ選びます)


ステップ1:1週間の時間記録

やることはシンプルです。1週間、自分が何に時間を使ったかをメモする。

きれいな記録でなくて構いません。 1日の終わりに5分、こんな粒度で十分です。

  • 月:請求書の転記 90分/メール返信 60分/A社の提案書 120分
  • 火:問い合わせ対応 45分/会議 90分/議事録作成 40分

コツは2つ。 「小さすぎる仕事」こそ書くこと。 1回5分のファイル探しも、毎日やれば月2時間です。 こういう仕事ほど記録から漏れ、そして実はAI向きです。 そして「面倒だった」と感じた仕事に印をつけること。 感情は立派なデータです。 面倒に感じる仕事は、たいてい定型の繰り返しだからです。


ステップ2:量×頻度×定型度

1週間分の記録が集まったら、それぞれの仕事を3つの観点で採点します。 各1〜3点、合計9点満点です。

観点1点2点3点
量数分で終わる30分前後1時間以上かかる
頻度月1回以下週1回ほぼ毎日
定型度毎回やり方が違うだいたい同じ手順を口で説明できる

採点してみると、面白いことが起きます。 「大変な仕事」と「点が高い仕事」が、必ずしも一致しないのです。

いちばん大変なのは提案書づくりかもしれません。 でも点が高いのは、毎日の問い合わせ返信や、毎週の集計だったりする。AIに最初に任せるべきは、派手な仕事ではなく、点の高い地味な仕事です。


ステップ3:7点以上から1つ

7点以上の仕事が、「任せる候補」です。 ここで大事なのは、最初は1つだけ選ぶこと。

選ぶ基準はこうです。

  1. 間違えてもやり直せる仕事(できる・できないの地図で「判断が軽い」側)
  2. 成果がすぐ目に見える仕事(一覧表、下書き、整理されたフォルダ)
  3. 自分が手順を説明できる仕事(人に引き継げる仕事は、AIにも引き継げます)

候補が決まったら、この連載で紹介した実例(請求書PDFを台帳に、会議メモを議事録に、など)のどれに近いかを見て、同じ形で頼んでみてください。

くわしくはこの記事で請求書PDFを、Excel台帳に請求書PDFを台帳にした実例は、この記事にあります。

「請求書の転記」も「議事録づくり」も、たいていの候補には先例があります。


まとめ

任せる仕事の見つけ方は、「1週間記録する→量×頻度×定型度で採点する→7点以上から1つ選ぶ」。 これだけです。

成果を決める4つの力のうち、最初の1つは「課題を見つける力」です。

くわしくはこの記事でAIはあくまで道具成果を決める4つの力は、この記事にあります。

棚卸しは、その力を才能ではなく手順に変える方法です。 センスがなくても、記録さえあれば課題は見つかる。 AIという道具が輝くのは、いつもその後です。


次回:「秘書への頼み方と同じ──良い依頼文の型」

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