この記事の図もAIが作っている

この記事についてAbout this article

ゴールGoal 同じ顔の資料を型と中身に分けて量産

こんなあなたへFor you if 資料を毎回作り直し見た目がばらつく方

この記事の要約Summary

資料づくりを見た目の型と中身のデータに分けると、同じ顔の資料を量産できます。この連載の図の作り方です。

所要時間Time
4分
必要な準備What you need
データData 量産したい資料の見本1枚

見た目の型を1つ作れば、あとは短い指示だけで同じ顔の資料が増えていきます。

※2026年9月時点


型を 1 つ作れば、資料は工場になる。見た目の「型」と中身の「データ」を分けて渡す。この連載の図もその工場製。型(見た目)、データ(中身)、工場(量産)

資料は見た目の「型」と中身の「データ」に分けると工場になります。型を 1 つ作れば、短い指示だけで同じ顔の資料が増えていきます。この連載の図も、そうやって作っています。

量産する仕組みは作れない?

SNSの投稿画像、営業資料、社内向けの案内。 作るたびにデザインがばらつき、時間も溶けていく。 そんな中で、こう思ったことはないでしょうか。

毎回作るんじゃなくて、量産する仕組みって作れないの?

この記事は、その疑問へのお答えです。 結論はこうです。

単発で作るより、仕組みで作る。 見た目の「型」と中身の「データ」を分けて渡せば、資料づくりは工場になります。

そしてこの話には、実物の証拠があります。 いま読んでいるこの連載の図版も、その工場から出てきたものです。 裏側をそのままお見せします。


型と中身を分ける

資料づくりが大変なのは、毎回ゼロから「見た目」と「中身」を同時に考えているからです。 工場化の発想は、この2つを分けることから始まります。

  • 型=見た目のきまり。配色、文字の大きさ、余白、部品の形
  • データ=中身。今回の文章、数字、並び順

型を一度だけ丁寧に作っておき、あとは中身を流し込む。 印刷の版下と同じ発想です。

AIへの頼み方は、こう変わります。

×「かっこいい画像を作って」(毎回ゼロから考えさせる) ○「この型に、今回の中身を流し込んで8枚作って」(工場)

型が同じなので、何枚作ってもデザインが揃います。 量産と品質の安定が同時に手に入るのが、この構造の強みです。


この連載の図の作り方

種明かしをします。 この連載の図版は、こういう順番で出てきています。

まず、共通の「作図の型」をプログラムとして1つだけ作りました。 中身は、使ってよい色の一覧、見出しと本文の文字の大きさ、角丸の箱、矢印、赤丸の番号バッジ。 図を描くのに必要な部品を、あらかじめ全部そこに置いてあります。

次に、記事ごとに短い指示を書きます。 「この位置にこの箱、その下に矢印、右に赤い番号バッジ」という程度の、数十行の指示です。 色や文字の大きさは書きません。 そこは型が持っているからです。

最後に、それを走らせると、スマホで読める縦長の画像が1枚出てきます。 大きさは記事をまたいで同じ。 だから、どの記事の図も同じ顔をしています。

見どころ:作り込むのは左の「型」だけで、右の成果物は短い指示で増えていくこと。

  1. 左の箱が、一度だけ作る共通の型。色づかい、文字の大きさ、箱と矢印、番号バッジが入っています。
  2. 真ん中の矢印が、記事ごとに書く短い指示。ここには中身の配置だけを書きます。
  3. 右に並ぶ小さな図が、そこから出てきた成果物。中身は違うのに、見た目は揃っています。

作り込むのは左の「型」だけで、右の成果物は短い指示で増えていくこと

(この記事に載っている図も、同じ順番で出てきたものです)

1枚ずつデザインしていた頃と比べると、かかる時間はまるで違います。 しかも配色や文字の大きさは型が守ってくれるので、連載全体の見た目が勝手に揃っていきます。 この「見た目の一貫性」が、実は工場化の一番の収穫でした。


自分の会社で型を作る手順

同じことは、SNSに限らずどの会社でもできます。

手順1:毎回作っているものを1つ選ぶ 週次報告、商品案内、セミナー告知。 「毎回ちょっとずつ違うけれど、構造は同じ」ものが狙い目です。

手順2:過去のいちばん良かった1枚を型として渡す 「この資料と同じ並び・同じ配色を型にして、言葉で書き出して」と頼みます。 出てきた文章が、あなたの会社の型の第一稿です。

手順3:中身だけ渡して作らせてみる 次回から「今回の中身はこれ。いつもの型で」の一言になります。

手順4:検品して、型を育てる 気になった点は、その回の成果物ではなく型のほうに書き足します。 「日付は右上に固定」と一度型に書けば、次からは毎回そうなります。


型化に向くもの、向かないもの

線引きもしておきます。

向いているもの。 構造が毎回同じで、中身だけ変わるもの。 SNS画像、定期レポート、案内状、価格表。

向かないもの。 一発勝負の重要提案、初めての相手への特別な資料。 型がまだ存在しない仕事は、まず単発で丁寧に作るのが先です。

良い型は、良い単発作業の中からしか生まれません。


まとめ

  • 資料づくりは「型」と「中身」に分けると工場になる
  • この連載の図も、共通の型と記事ごとの短い指示で作っている
  • 型化は「毎回作っているもの」を1つ選ぶことから始まる
  • 一発勝負の資料は、型化より丁寧な単発で

工場が回り始めると、人の仕事は「毎回作ること」から「型を育てること」に変わります。 どんな型なら伝わるか。 その完成イメージを思い描く力が、量産時代の腕の見せどころです。


次回:「月次レポートを毎月自動で届ける」

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