契約書の変更点を、一覧にする
この記事についてAbout this article
ゴールGoal 新旧の契約書の変更点だけを一覧で見る
こんなあなたへFor you if 新旧の契約書を頭から突き合わせている方
この記事の要約Summary
契約書の旧版と新版を読み比べさせ、変更点だけを重い順に一覧にします。条番号のずれという落とし穴つき。
- 所要時間Time
- 4分 作業時間:約work approx. 20分 min
- 必要な準備What you need
- 環境SetupアプリケーションAppsデータData
新旧を突き合わせる仕事は任せて、読む場所を絞る。 判断は、絞ったあとの人の仕事です。
※2026年9月時点
新旧の突き合わせは AI に任せ、人が読むのは変更のあった 4 か所だけにします。一覧は地図であって答えではなく、判断は原本を読んでからです。
「契約書のチェックは?」
取引先から「契約更新にあたり、条件を一部見直しました」と新しい契約書が届く。 旧版と何がどう変わったのか、頭から突き合わせて読む。
神経を使う割に、変わっていない箇所を確認する時間が大半を占める仕事です。
この記事は、その疑問へのお答えです。 結論を先に言います。
一次チェックなら任せられます。 新旧を読み比べて変更点を一覧にする仕事はAIが受け持ち、人の目は「変更点の評価」に集中する。 この分担が現実的です。
20分でやること
渡すのはコピーです。旧版と新版のファイルをそれぞれ複製してから始めます。
ほしい列と「重い順」を書いて頼む
新旧 2 つのファイルを渡し、下の依頼文をそのまま送ります。
旧版と新版を条文ごとに読み比べて、変更点の一覧を作って。 条番号・旧条文の要旨・新条文の要旨・変更の種類。 金額・期間・解約条件に関わる変更は先頭に。 変更がない条文は入れなくていい。判断がつかない箇所は「要精査」と書いて 条番号ではなく、条文の中身で対応づけて
効いているのは「金額・期間・解約条件は先頭に」です。誤字の修正と解約予告期間の変更が同じ顔で並んでいたら、大事なほうを見落とします。
変更のあった条文だけが、重い順に並んだ表で出ている
うまくいかないときは
変わっていない条文まで並んでいる → 「変更がない条文は行ごと消して」と送り直します。
表を上から、重い順に見る

全 9 条のうち、変わっていたのは 4 か所でした。解約予告が 1 か月前 → 3 か月前、支払期日が翌月末 → 翌々月 15 日、秘密保持に 3 年の存続期間が新設。
いちばん効くのは解約予告です。1 か月前なら翌月末で終わる話が、3 か月前になると、やめたいと思ってから四半期ぶんの委託料が発生します。 同じ「1 文字だけの修正」でも、効き方はまったく違います。
どの変更がいちばん重いかを、自分の言葉で言える
うまくいかないときは
どれも重要に見える → 「自社の資金繰りに効く順に並べ直して」と送ります。
条番号のずれを確かめる

条文が 1 つ増えると、それ以降の番号が全部ずれます。今回は新版で第 8 条(反社会的勢力の排除)が新設され、旧版の第 8 条(協議)は新版では第 9 条になりました。
「第 8 条が協議 → 反社会的勢力の排除に変わった」は変更ではなく、番号がずれただけです。人が目視でやるときも、これは起きます。
「新設された条文」と「番号がずれただけの条文」が見分けられている
うまくいかないときは
見分けがつかない → 「新設・削除された条文だけを先に挙げて」と送ります。
4か所を、原本で読む
表に出てきた 4 か所を、契約書の原本で開いて読みます。ここは人の仕事です。
一覧は「どこを読めばいいか」を教えてくれますが、「それが自社にとって受け入れられるか」は教えてくれません。
4 か所それぞれについて、受け入れる/交渉する/専門家に聞く、のどれかを決めている
うまくいかないときは
判断がつかない箇所がある → そこが専門家に相談する場所です。表ごと持っていけば、話が早く済みます。
この2通だけでは決まらないことも残る
今回でいえば、委託料の金額です。 本書には「個別契約において定める」とあるだけで、金額そのものは書かれていません。 そこは個別契約書と併せて見る必要がある、と一覧にも書かせてあります。
法的な評価が要る場面では、専門家に相談してください。 AI ができるのは、専門家に見てもらう場所を 4 か所に絞ることまでです。
まとめ
- 新旧の突き合わせは任せられる。人が読む場所が、全ページから数か所に減る
- 「金額・期間・解約条件は先頭に」と伝えると、読む順番まで整って出てくる
- 条文が増えると番号がずれる。番号ではなく中身で対応づけさせる
- 一覧は地図。該当条文は必ず原本で確認する。法的な評価は専門家に
変更点を見つけるのは作業です。 その変更を受け入れるかどうかを決めるのが、あなたの仕事です。
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